~8月はどんな気持ちで始まったか~
8月は、最初から余裕のない気持ちで始まっていました。
連日の暑さとこれまでの疲労が重なり、体力的にも精神的にも余裕のない状態でした。
「7月を乗り越えたのだから、8月もきっと大丈夫なはずだ」
と思う一方で、
「もう限界かもしれない」
という不安も同時に抱えていました。
出勤前からしんどさを感じる日が増え、職場に向かう足取りも次第に重くなっていきました。
~8月の環境の変化~
8月に入り、病棟の環境にも大きな変化がありました。
同じ病棟内で休職者が出始めたことで、病棟全体が慢性的な人手不足の状態となりました。
それに伴い、受け持ち患者数もさらに増えていきました。
忙しさが当たり前になり、周囲からフォローしてもらえる余裕も次第に減っていきました。
分からないことがあっても聞こうとするタイミングを逃すことが多く、先輩方も余裕がない様子で、質問しづらい雰囲気を感じていました。
その環境の影響もあり、
「一度聞いたことは一回でできるように」という空気が強くなったように感じ、強いプレッシャーを抱くようになりました。
次第に「回すこと」が最優先となり、気持ちの余裕はどんどん失われていきました。
~1番しんどかったこと~
8月で一番しんどかったことは、心と身体の両方が休まらなかったことでした。
休憩が十分に取れない日が続き、記録や業務に追われて、常に時間が足りないと感じていました。
1日を終えても疲れが抜けず、家に帰ってから何もできない日が増えていきました。
「また明日も同じ一日が来るのだ」
と思うと、気持ちが重くなり、仕事に向かうこと自体がつらく感じるようになっていました。
本来は休みの日を気分転換に使いたいと思っていても、仕事のことが頭から離れず、心から休めている感覚はありませんでした。
ミスをしていないか、やり忘れた業務はなかったかと何度も考えてしまい、その不安が積み重なって、次第に仕事に行くこと自体が嫌だと感じるようになっていました。
~「このまま続けられるのか」と悩み始めた瞬間~
8月に入り、仕事を「辞めたい」と思ったというよりも、
「このまま続けられる自信がなくなってきた」
という感覚が強くなっていきました。
看護師として自分は向いていないのではないか、と考えることも増えていました。
周りの人たちは当たり前のように働いているように見えて、自分だけが弱い存在なのではないかと感じていました。
気づけば、以前のように笑顔で働けていない自分に、ふとした瞬間に気づくようになりました。
また、悩みや愚痴を同期や友人に相談できていないことにも気づきました。
誰かに話したい気持ちはありましたが、言葉にできず、一人で抱え込んでいる状態でした。
先輩から注意を受けた際も、本当はなぜその行動を取ったのかを説明したい気持ちがありました。
しかし、言い返しているように受け取られるのが怖く、結局は謝ることしかできず、そのことがさらに自信を失う原因になっていました。
~それでも完全に折れなかった理由~
気持ちが限界に近づいていた中でも、先輩や同僚がかけてくれた何気ない言葉に救われることがありました。
「ちゃんと見てくれている人がいる」と感じられたことは、大きな支えになっていました。
また、患者さんとの関わりの中で、心が救われる瞬間もありました。関わりの多かった患者さんが退院される際に、「優しくしてくれてありがとう」と涙を流して言ってくださったことがあります。
その言葉を聞いたとき、辛さの中でも、自分の看護が誰かの心に届いていたのかもしれないと感じました。
そして、「今ここで辞めてしまったら、この数か月間がすべて無駄になってしまう気がする」という思いもありました。
苦しい中でも、看護師としてのやりがいや意味を感じられた瞬間が、確かにありました。
さらに、学生時代の友人や実習先の看護師から、「病棟経験は最低でも3年はあった方がいい」と聞いていたことも、心に残っていました。
その言葉が、もう少しだけ踏みとどまってみようと思う理由の一つになっていました。
~8月を振り返って思うこと~
今振り返ると、あの頃の自分は、必要以上に頑張りすぎていたのだと思います。
看護師として働き始めてまだ5か月目だったのだから、もっと肩の力を抜いてもよかったのだと、今なら思えます。
当時は、限界を感じることを「自分が弱いからだ」と捉えていました。
しかし今は、「限界を感じること=弱さ」ではないと感じています。
それは、必死に向き合っていたからこそ出てきた感情だったのだと思います。
8月は、決して楽な時間ではありませんでした。
けれどこの月は、自分の心の状態と向き合うきっかけを与えてくれた、大切な時間だったと感じています。
~今の自分から、8月の自分へ一言~
夏も本格的になりましたが、本当によく耐えていました。
同世代は夏のイベントで楽しんでいる中、日勤やロング日勤等でプライベートの時間がほとんど作れず、逃げたくなるほど心身ともに追い込まれている日々を過ごしていましたが、当時しんどかったのは、それだけ真剣に向き合っていた証拠です。
あのとき踏みとどまった自分を、今はちゃんと認めてあげたいと思います。
最後に…
9月に入り、少しずつ任される業務の幅が広がっていきました。
少しずつ秋の気配を感じることが出来、先輩の顔つきも涼しさが見え始めたのはこのころだったと思います。
しかし、できることが増えていく一方で、新たなプレッシャーも感じるようになっていました。
来月から夜勤のオリエンテーションが始まると聞き、不安と緊張を感じていた時期でもあります。
次回は、そんな9月のリアルな体験について書いていく予定です。
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